熊本ゆかりの若手作家の作品を紹介する「U-39KUMAMOTO」。山下奏子の新作を展示します。
境野一之は1900年(明治33年)に福岡県で生まれました。満州での生活を経て妻の郷里である熊本へ移り済んだ境野は、教鞭をとりながら第二次海老原美術研究所の所長を務めるなど後進の育成にも努めました。シュールレアリズムに傾倒し、アカデミズムからの脱却を目指すなど、独特の宇宙観と造形感覚により、多くの抽象絵画を残した境野ですが、旅先では目にとまった風景を気軽にスケッチするなど、気負いのない自由な時間を好む素朴な一面も持ち合わせていました。 本展では旅先で撮影した写真や記憶をもとに描き上げ、実際に知人に宛てたはがき絵をご紹介します。 主催:つなぎ美術館(津奈木町)