屋外でアートを楽しむ

津奈木町では、過去のアートプロジェクトで制作された作品をさまざまな場所でご覧いただけます。

  • 入魂の宿

    廃校のプールをリノベーションして生まれた作品です。水俣ゆかりの文筆家、石牟礼道子の詩「入魂」が描く不知火海の豊穣な世界を体験いただけます。ベッドルームにはW・ユージン・スミスの写真(複製)も展示しています。つなぎ美術館の開館20周年を記念し、2019年から2021年にかけて実施した住民参画型アートプロジェクトの成果展での展示を目的に制作されました。
    期間限定で宿泊が可能です。

    • 制作年

      2022年

    • 作家

      柳 幸典

    • 場所

      旧赤崎小学校

  • 石霊の森

    空き地に放置されていた大小さまざまな石を活用した作品です。石の割れ目からかすかに聞こえてくる老若男女の声。水俣ゆかりの文筆家、石牟礼道子の文学など水俣病を巡る地域の文化や歴史が言霊となって銀杏の森に響き渡ります。つなぎ美術館の開館20周年を記念し、2019年から2021年にかけて実施した住民参画型アートプロジェクトの成果展での展示を目的に制作されました。

    • 制作年

      2021年

    • 作家

      柳 幸典

    • 場所

      役場庁舎横

  • 達仏

    ウバメガシの森の生木に彫られた三十三体の黄金色の仏像。過去の記憶を源泉に活力ある未来を願う祈りの眼差しが、訪れる人々を霊気漂う不可思議な世界へいざないます。三十三は仏教では聖なる数とされています。2016年から2017年にかけて実施した住民参画型アートプロジェクトの成果展での展示を目的に制作されました。
    ※虫害により33体の仏像のうち1体を撤去しました。現在、修復を計画中です。

    • 制作年

      2017年

    • 作家

      西野 達

    • 場所

      役場庁舎横

  • 海渡り

    継承が難しくなっていた弁天様のお祭りを住民とともにアートの力で再構築し、町内外の人々の協力を得ながら後世へ受け継いでゆくことを目指します。アート、民間信仰、美術館、行政の可能性を問う新しいかたちの作品です。毎年、秋の弁天様のお祭りに合わせて一定期間だけご覧いただけます。

    • 制作年

      2021年

    • 作家

      五十嵐 靖晃

    • 場所

      旧赤崎小学校

  • つなぎの根っこ

    淺井裕介と町内外の参加者が地域を舞台にしたフィールドワークで得たさまざまなモチーフが道路の白線に使用する材料で焼き付けられています。町内の5か所で見ることができ、総延長は約700メートルに及びます。

    • 制作年

      2014〜16年

    • 作家

      淺井 裕介

    • 場所

      津奈木駅、津奈木駅前町道、旧赤崎小学校、津奈木福浜展望所、津奈木中学校

  • プロメテウスの木:エピローグ

    2018年に実施した住民参画型アートプロジェクトの成果展である「ぼくのおくさん☆柴川敏之展」で展示し、同展終了後に展示室から美術館の庭に移植されました。木の幹や枝には現代社会の発展を支えてきた技術や石油と関連する製品の化石が絡みついており、2000年後の未来から現代社会が抱える課題を俯瞰することができます。

    • 制作年

      2018年

    • 作家

      柴川敏之

    • 場所

      つなぎ美術館